権利確定日に注意

権利確定日に注意

株主優待投資を始める際には、"権利確定日"、"権利付き最終日"、"権利落ち日" といったキーワードの理解が重要です。

特に、株主優待を受け取るための重要なポイントとして、権利確定日までに株主であることが必要で、それには権利付き最終日までに株を保有していることが求められます。

初心者の方々にとっては、これらの日付がどのような影響を与えるか理解することで、より効率的な投資ができるようになります。


本記事ではこれらの日付について分かりやすく解説し、その効果的な活用法を提案します。

権利確定日とは?

権利確定日は月末が多い

権利確定日とは、株主優待や配当金などの株主権利が確定する日です。

株主権利を受けるためには、この日までに株主である必要があります。


権利確定日は、権利が確定する月(権利確定月)の月末が多いです。
件数は少ないですが、15日や20日の場合もあります。

権利確定日の定義

株主名簿の確定

具体的には、権利確定日とは企業が株主名簿を確定する日のことを指します。

この日に株主名簿に名前が記載されている人だけが、配当や株主優待などの特典を受け取る資格を得ることができます。

株主名簿に記載されるためには、権利確定日を含めた3営業日前の「権利付き最終日」までに株の購入を済ませておく必要があります。


【ポイント】

権利確定日である月末に購入しても、株主優待や配当金の権利は得られません!

権利確定日の重要性

権利確定日を逃すと優待をもらえない

権利確定日をしっかり理解することは、うまく投資する計画を立てるためにとても大切です。

なぜなら、この日を逃すと配当や株主優待を受け取る資格を失うからです。 したがって、権利確定日前に株式を購入し、権利を確定させることが必要です。


また、この日を基に株価にも影響が出ることがあります。

例えば、配当や優待の魅力的な企業の株式は、権利確定日を前に株価が上昇する傾向にあります。

しかし、権利確定日を過ぎると「権利落ち」となり、株価が下がる可能性もあります。これらの動きを理解し、適切に対応することで、賢い投資が可能となります。

権利確定日前後の株価の動きについては、次項 「高値買いするリスク」で解説します。

権利付き最終日とは?

権利付き最終日とは、投資家が株を購入し、権利確定日までに名義変更(登録)が間に合い、株主優待や配当といった株主権利を享受できる最後の日 を指します。

株主優待をもらうには、権利付き最終日までに株を購入する必要があります。

権利付き最終日は、権利確定日を含めた3営業日前 です。

権利付き最終日カレンダー(権利確定日が平日の場合)

2019年7月16日から、3営業日前 に変更されました。
それまでは4営業日前に購入する必要がありました。

ちなみに、権利付き最終日は、自分で数える必要はありません。

当サイトはもちろん、証券会社などでも権利確定日や権利付き最終日が記載されています。

【ポイント】

大事なので繰り返しますが、権利付き最終日は、株主優待をもらう権利が付く最後の日です。

権利落ち日とその影響

権利落ち日と株価に与える影響について説明します。

権利落ち日について

権利落ち日の影響

権利落ち日とは、権利付き最終日の翌営業日のことを指し、この日から株を新たに購入した投資家は次回の株主権利(配当や株主優待など)を得ることができません。

つまり、権利落ち日は、株の「権利」が「落ちる」(つかない)という意味です。

権利落ち日とは

逆に、権利落ち日に株式を売却しても、権利付き最終日で株主権利が確定しているので、株主優待はもらえます。

権利落ち日と株価の関係

権利落ち日は、株価に大きな影響を及ぼすことで知られています。

一般的には、新たに株を購入する投資家が株主権利を得られない分、権利落ち日に株価は配当額や優待の価値相当分だけ下がることが予想されます。これは理論的な観点から考えられる現象です。

さらに、「株主優待を得る権利が確定したら株を売ってしまおう」という投資家の行動も、権利落ち日の株価下落に寄与します。

このような投資家が多い場合、権利落ち日に大量の売り注文が出るため、株価は下落しやすくなります

権利確定日、権利付き最終日、権利落ち日の違いについて

  • 権利確定日
    株主優待をもらえる権利が確定する日。
    企業が株主名簿を確定させる日です。
  • 権利付き最終日(重要)
    権利確定日までに名義変更(登録)が間に合い、この日に株式を保有していることで、株主優待がもらえる最後の日。
    権利確定日を含めた3営業日前。
  • 権利落ち日
    この日に保有株を売却しても株主優待がもらえます。逆に、この日から株式を購入しても次の優待や配当の権利は得られません。
    権利付き最終日の翌営業日。
4コマ漫画1:権利付き最終日を知っておこう 4コマ漫画2:権利付き最終日を知っておこう 4コマ漫画3:権利付き最終日を知っておこう 4コマ漫画4:権利付き最終日を知っておこう

ネコさんへの補足

直近の株主優待や配当金はもらえませんが、年2回の権利確定日がある場合、持ち続けると半年後の権利は確定し、株主優待や配当金がもらえます。

権利落ち日は、株価が下落しているので、結果的に安く購入できた可能性もあります。
(株価は値動きがあるので、どっちに転ぶかは分かりませんが)

余談:権利付き最終日の数え方

権利付き最終日は通常自分で調べることは少ないですが、どのように決まるか知っておくと便利です。

権利確定日を含めた3営業日前が権利付き最終日 とされます。

ここでの「営業日」とは、土日祝を除く日のこと を指します。

証券取引所は株の取引が行われる場所ですが、土日祝は休業日です。

そのため「3日前」でカウントするのは間違いです。
休業日をカウントしない「3営業日前」が権利付き最終日となります。

平日だけの場合と土日祝を挟む場合を、下記のカレンダーで確認してみましょう。

平日だけの場合

平日だけの場合、権利確定日を含めた3営業日前までに株を購入すれば、株主優待をもらえます。

権利付き最終日カレンダー(権利確定日が平日の場合)
  • 権利確定日:平日の31日。
  • 権利付き最終日:権利確定日を含めた3営業日前の29日
  • 権利落ち日:権利付き最終日の翌営業日である30日。

土日祝を挟む場合

3営業日のカウントに土日祝を挟む場合、土日祝はとばし、平日だけカウントした3営業日前が権利付き最終日になります。

権利付き最終日カレンダー(権利確定日が土日祝を挟む場合)
  • 権利確定日:31日が土曜日なので30日(金)が権利確定日。
  • 権利付き最終日:権利確定日を含めた3営業日前の27日(火)
  • 権利落ち日:権利付き最終日の翌日は祝日のため営業日ではないので、翌営業日である29日(木)が権利落ち日。

[まとめ]

  • 権利確定日は、企業が株主名簿を確定する日
  • 権利確定日に株を購入しても、株主優待や配当金の権利は得られない
  • 【重要】権利付き最終日は、株主優待や配当金の権利を得られる最後の日
  • 権利付き最終日は、権利確定日を含めた3営業日前
  • 権利落ち日は、権利付き最終日の翌営業日
  • 権利落ち日に株を購入しても、次の株主優待や配当金の権利は得られない

株主優待をもらうために、一番重要なことは権利付き最終日までに株式を購入することです。

権利確定日や権利付き最終日を調べるときは、下記の便利なカレンダーもご利用くださいね。

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