株式投資を始める際、大きな金額を投じるのはためらうもの。
しかし、近年注目されている「単元未満株」なら、少額から投資の世界を楽しむことができます。
単元未満株は、通常の単元株(100株)よりも少ない数量の株(1~99株)を指します。
例えば、100株が単位の銘柄でも、1株や10株から購入できるのです。
この方法には、初心者や資金が限られている投資家にも多くのメリットがあります。
この記事では、その魅力とメリットについて詳しく探っていきましょう。
目次
単元未満株は少額で始められるため、初心者の入門編として人気です。
配当金を受け取れたり、ごく一部の企業では株主優待を実施しています。
種類 | 購入株数 | 株主優待 |
---|---|---|
単元株 | 100株ごと | 株主優待を実施していれば、保有株数に応じた株主優待をもらえる。 |
単元未満株 | 1株~99株 | ごく一部の企業で、株主優待を実施している。 |
そんな単元未満株のメリットをご紹介します。
単元未満株でも、単元株同様に 配当金をもらえます。
少額投資でも配当がもらえるのはうれしいですね。
写真は、女性向けの服飾ブランド ハニーズ(2792)の株主優待の配当金計算書です。
1株あたりの配当金10.00円 × 所有株数10株 = 配当金額100円
このように単元未満株であっても、「1株あたりの配当金 × 所有株数」を配当金としてもらえます。
また、ハニーズ(2792)の株主優待ですが、当時は10株から株主優待をもらえました。残念ながら、現在は100株からの実施となっています。
株式分割が実施される場合、単元未満株の保有者にも新しい株が割り当てられます。
例えば、1株 ⇒ 5株 に株式分割されるとしましょう。
10株保有している場合、株式分割後の保有株式数は、10株 × 5 で、合計50株 になります。
ディズニーランドの運営会社であるオリエンタルランド(4661)も、2015年に株式を分割しました。詳しい例に興味がある方は、ブログをチェックしてみてくださいね。
数は少ないですが、単元未満株でも株主優待(端株優待)を受け取れることがあります。
もし、その中で自分がほしい優待があればラッキーです。
また、端株優待とは別に、隠れ優待(裏優待)もあります。
必ずもらえるわけではありませんが、アンケート回答、議決権の行使、あるいは抽選に申し込む ことで受け取れることがあります。
隠れ優待は企業が正式に株主優待制度として公表しているわけではないので、予告なく変更・終了することがあります。
とはいえ、アンケートや抽選に参加する人は多くないと思いますので、案外狙い目かもしれません。
【端株優待を受け取りたい場合の注意点】
単元未満株は、「自分自身が株主になる」タイプ、「証券会社が株主になる」タイプがあります。
単元未満株を購入して、端株優待を受け取りたい場合は 「自分自身が株主になる」タイプを選びましょう。「証券会社が株主になる」タイプは、優待をもらえませんので注意してください。
投資金額の高い優待銘柄も、少額から積み上げることで、単元株数の到達を目指せます。
少しずつの株購入は、購入タイミングを分散させる効果があり、株価の変動リスクを軽減できます。
株価が一時的に下がっても、これまでの購入で平均化されるため、株価の上下に一喜一憂せず安心して投資を続けることができます。
一回で単元株を買ってしまうと、株価が下がった時にそうはいきません。
(株を買い増しして平均単価を下げる「ナンピン買い」という方法もありますが、さらに資金が必要になります。)
多くの銘柄を単元株で持ちたい場合、大きな資金が必要です。
しかし、単元未満株を利用すれば、少ない金額で複数の銘柄に分散投資できます。
ひとつの銘柄だけではなく複数の銘柄を保有することは、業種や企業のリスク分散にも繋がります。
株式投資の初心者にとって、高額な投資は不安なものです。
しかし、単元未満株は少額で購入できるので リスクを抑えつつ株取引の練習 ができます。
[まとめ]
単元未満株のメリットは、初心者におすすめな部分が多いです。
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