系列会社が存在する場合、その中で優待利回りを比較することが重要です。
異なる社名であっても、同じ店舗で優待を利用できる株主優待制度がある場合、高い優待利回りを提供する銘柄を選ぶとより有利です。
たとえば、イオン系列とコロワイド系列の企業は良い比較対象です。
各企業の優待内容をまとめましたので、比較してみましょう。
目次
例えば、イオン系のスーパーは多くの主婦に利用されています。
イオン系のグループ企業は数が多く、その中には上場している会社も存在します。 そして多くの場合、それらの企業が提供する優待券は、グループの各店舗で使用可能です。
ただし、全ての店舗で共通して使えるわけではないので、自分が普段利用する店舗で使えるかどうか確認することが重要です。
各企業のホームページには株主優待制度の詳細が記載されています。ぜひ確認してみましょう。
下記はイオン系グループ企業8社の株主優待を比較した一覧です。100株保有した場合にもらえる優待券をまとめました。
優待券以外のものをもらえる銘柄もありますが、そちらは記載を省いています。
(詳細は各銘柄ページをご覧ください。)
利用できる店舗もザっとですが載せましたので、併せてご覧くださいね。
銘柄名/利用可能店舗 |
最低購入金額 | 優待券 | 優待利回り |
---|---|---|---|
イオン(8267) (株価2,969.5円) ・総合スーパー・スーパーマーケット他多数 |
296,950円 |
【年2回】 3%キャッシュバック (株主優待カード) |
利用するほどお得 |
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222) (株価1,099) ・(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株) |
109,900円 |
【年2回】 3,000円相当 (株主優待券 100円券×30枚) |
5.5% |
フジ(8278) (株価1,819円) ・全国の対象店舗 |
181,900円 |
【年1回】 6,000円相当 (イオングループ共通の株主さまご優待券) |
3.3% |
イオン北海道 (株価875円) ・イオン、マックスバリュ、スーパーセンター、まいばすけっと、ザ・ビッグなどの直営売場 |
87,500円 |
【年1回】 2,500円相当 (株主優待券 100円券×25枚) |
2.9% |
イオン九州(2653) (株価2,420円) ・全国のイオン、ホームワイド、マックスバリュ、 イオンスーパーセンターを含む15社の直営店舗 |
242,000円 |
【年1回】 5,000円相当 (株主優待券 100円券×50枚) |
2.1% |
イオンモール(8905) (株価1,878.5円) ・日本全国で展開するイオンモールをはじめ、イオングループ各店 |
187,850円 |
【年1回】 3,000円相当 (イオンギフトカード) |
1.6% |
マックスバリュ東海 (株価2,764円) ・自社運営のマックスバリュ、マックスバリュグランド、マックスバリュエクスプレスなどの店舗と指定会社運営の店舗 |
276,400円 |
【年1回】 5,000円相当 (株主さまご優待券 100円券×50枚) |
1.8% |
イオンディライト(9787) (株価3,015円) ・全国のイオングループ各店 |
301,500円 |
【年1回】 2,000円分 (イオンギフトカード) |
0.7% |
表の通り、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)やフジ(8278)の優待利回りが高いですね。
フジは、マックスバリュ西日本(株)と経営統合(2022年3月1日)しましたので、イオングループ共通の優待券をもらえます。
イオン(8267)は、3%キャッシュバックという優待のため、優待利回りは出せませんが、主に買い物はイオンを利用するという方にとっては一番お得です。
【イオン(8267)の優待をシミュレーション】
例えば、毎月5万円イオンでお買い物するとします。
優待カードは年2回届き、半年ごとにキャッシュバックされますので、6ヶ月間のお得度を計算してみます。
◆月50,000円 × 6ヶ月 = 600,000円の利用
600,000円の3%を計算してみると
600,000円 × 0.03 = 18,000円のキャッシュバック
18,000円 ÷ 投資金額296,950円 × 100 = 6.06%の優待利回り
となります。
さらに、お客さま感謝デー(毎月20日・30日)には5%割引特典も受けられます。
毎月5万円以上お買物する方は、もっとキャッシュバックされますので優待を持たない手はないですね。
下記は、優待制度を実施しているイオン系列のその他企業です。
イオン系のスーパーで使える優待はありませんが、各企業の店舗で利用できる優待券をもらえます。
【イオンについて】
イオン株式会社は、純粋な持株会社であり、多数のグループ企業の株式を所有して、それらの事業を統制しています。
このため、イオングループは総合スーパー事業、スーパーマーケット事業、ディベロッパー事業、ヘルス&ウェルネス事業、サービス・専門店事業など、様々なビジネスを展開しています。
これらの企業が上場していて、かつ株主優待制度を設けている場合、
社名が違っていても同一グループであるため、優待券を共通で利用することが可能です。
次にコロワイド系の企業を見てみましょう。
コロワイドは「食」の総合プロデュース事業会社で、グループ会社は50社あります。
(2023年3月期時点)
コロワイド(7616)、アトム(7412)、カッパ・クリエイト(7421)の株主優待は、コロワイドグループ店舗で使うことができます。
例えば、下記の店舗で使えます。
●かっぱ寿司 ●ステーキ宮 ●甘太郎 ●北海道 ●いろはにほへと ●やきとりセンター ●ラパウザ ●3・6・5酒場 ●にぎりの徳兵衛 ●カルビ大将 ●時遊館 など他多数
希望の方は、優待ポイントと引き換えに日本各地の特選品を購入できる点も魅力的です。
下記はコロワイド系企業3社の株主優待を比較した一覧です。
優待利回りは、最低必要株式数でもらえる優待ポイントを元に計算しています。
銘柄名 |
購入金額 | 優待ポイント | 優待利回り |
---|---|---|---|
アトム(7412) (株価844円) |
100株:84,400円 500株:422,000円 1000株:844,000円 |
【年2回】
100株:2,000ポイント(2,000円分) 500株:10,000ポイント(10,000円分) 1000株:20,000ポイント(20,000円分) |
4.7% |
コロワイド(7616) (株価2,040円) |
500株:1,020,000円 |
【年4回】 1回につき1万円相当のポイント |
3.9% |
カッパ・クリエイト(7421) (株価1,526円) |
100株:152,600円 1000株:1,526,000円 2000株:3,052,000円 |
【年2回】
100株:3,000ポイント(3,000円分) 1000株:6,000ポイント(6,000円分) 2000株:12,000ポイント(12,000円分) |
3.9% |
比較すると、アトム(7412)の優待利回りが一番いいですね。
2,000円分のポイントを年2回もらえて、投資金額も10万円以下で初心者も購入しやすいです。
カッパ・クリエイト(7421)も3,000円分のポイントを年2回もらえて、投資金額も15万円程なので挑戦しやすいかと思います。
一方、コロワイド(7616)の優待は1万円相当のポイントを年4回ももらえて大変魅力的ですが、 必要株式数が500株以上のため購入金額も100万円を超えてしまいます。
余裕資金と相談する必要がありますが、ゆうかぶは優待利回りが高いアトムの方がおすすめです。
必要株式数が多いと、株価が下がった時に含み損が膨らみ大変です。
[まとめ]
当サイトで提供している株主優待などの情報につきましては、その情報の正確性を確約するものではありません。
サイト内の情報には万全を期して掲載しておりますが、情報が古い、または誤っている場合等もございます。
最新の株主優待、配当金等の情報は各企業のホームページや証券取引所の開示情報にてご確認下さい。
また、サイト内の株価、配当利回り等の指標につきましては最新情報を表示しているわけではありませんのでご注意下さい。