単元未満株は、少額からの投資を可能にするため、多くの投資家にとって魅力的な選択肢として注目されています。
特に初心者にとっては、大きなリスクを取らずに株式投資の世界に足を踏み入れる一つの方法となります。
しかし、その一方で単元未満株にはデメリットも存在します。
この記事では、単元未満株の持つ利点をフルに活用するために、知っておくべきデメリットや注意点について詳しく解説します。
単元株の取引きと違い、制限もいくつかありますので、投資を始める前にその全体像をしっかりと把握しておきましょう。
目次
単元未満株は初心者の入門編として利用されることが多いですが、下記のようなデメリットがありますので注意しましょう。
では、各項目について順に確認していきましょう。
デメリットの一つとして「議決権」の欠如が挙げられます。
配当金の受け取りは可能ですが、単元未満株の保有では株主として議決権を行使することができません。
これにより、株主総会への出席や、企業の方針に関する決定に影響を与えることはできなくなります。
また、株主総会で提供されるお土産や特典を受け取る機会も逃してしまいます。
株主としての権利をフルに活用したい、株主総会のお土産も楽しみたいという方は、資金的な余裕がある場合は単元株の購入を検討するのが良いでしょう。
議決権とは?
株主総会に出席して意見を言ったり、重要な決議に投票できる権利のことです。
ミニ株や単元未満株は、各証券会社の独自サービスです。
そのため、 利用できる証券会社は一部 に限られています。
単元未満株を購入してみたい場合は、サービスを提供している証券会社から選びましょう。
下記は、単元未満株を購入できるおすすめの主要ネット証券会社一覧です。
サービス名は各証券会社で異なりますが、すべて1株から購入できます。
一覧に載せていませんが、松井証券も単元未満株取引きのサービスがあります。
しかし、「売却のみ」の取扱いですので、単元未満株を購入したい方には向きません。
購入していないのに、なぜ売却だけ?と思う方もいるかもしれませんね。
これは保有株が株式分割で中途半端な株数(端株)になる場合があるからです。
単元未満株は取引できる銘柄が限られています。
証券会社によって取扱い銘柄が異なるため、自身が欲しい銘柄が決まっていれば、あらかじめどの証券会社で購入できるか確認しておきましょう。
取引できる銘柄が限られている証券会社もある中、SBI証券、マネックス証券、auカブコム証券、岡三オンライン は東証に上場している全銘柄の売買が可能です!
証券会社 | サービス名 | 取扱い銘柄(市場) | 端株優待 もらえる |
---|---|---|---|
マネックス証券 | ワン株 | 東証、名証(全銘柄) | |
SBI証券 | S株 | 東証(全銘柄) | |
楽天証券 | かぶミニ | 東証(約1,600銘柄:内リアルタイム銘柄746) | |
auカブコム証券 | プチ株 | 東証、名証(全銘柄) | |
岡三オンライン | 単元 未満株 |
東証、名証(全銘柄) |
また、上記のおすすめ主要ネット証券会社であれば、端株優待の受け取りもできます。
【端株優待を受け取りたい場合の注意点】
単元未満株は、「自分自身が株主になる」タイプ、「証券会社が株主になる」タイプがあります。
単元未満株を購入して、端株優待を受け取りたい場合は 「自分自身が株主になる」タイプを選びましょう。「証券会社が株主になる」タイプは、優待をもらえませんので注意してください。
ミニ株や単元未満株は、通常の取引時間帯の好きなタイミングで取引できるわけではありません。
※東京証券取引所(東証) 前場(午前):9時~11時半、 後場(午後):12時半~15時
注文は24時間受付可能ですが、注文時間によって約定時間が決まっています。
下記は 各証券会社の注文時間と約定時間です。
証券会社 | 注文時間 | 約定時間 |
---|---|---|
ワン株 マネックス証券 |
0:00~ 11:30 |
後場の始値で約定(約定結果15:40分頃に反映) |
17:00~ 24:00 |
翌営業日後場の始値 | |
S株 SBI証券 |
0:00~ 7:00 |
当日前場の始値 9:00約定 |
7:00~ 10:30 |
当日後場の始値 12:30約定 | |
10:30~ 13:30 |
当日後場の終値 15:00約定 | |
13:30~ 24:00 |
翌営業日前場の始値 翌9:00約定 | |
かぶミニ 楽天証券 |
9:00~ 11:30 |
リアルタイム取引可 |
12:30~ 15:00 |
リアルタイム取引可 | |
17:00~ 08:45 |
寄付取引前場の始値 | |
プチ株 auカブコム証券 |
0:01~ 10:00 |
当日後場の始値 |
10:01~ 23:00 |
翌営業日前場の始値 | |
23:01~ 24:00 |
翌営業日後場の始値 | |
単元未満株 岡三オンライン |
0:00~ 10:30 |
当日後場の始値 |
16:15~ 21:00 |
翌営業日前場の始値 | |
21:00~ 24:00 |
翌営業日後場の始値 |
表のように取引の約定時間が固定されているため、取引時間内に株価が急変した場合、すぐに対応するのは難しいです。
指値注文ができない上、約定に時間がかかるのがデメリットと言えます。
しかし、楽天証券はリアルタイム取引が可能なので、こうした問題を気にせず取引できる点でおすすめです
楽天証券が2023年4月17日にスタートさせた「かぶミニ」は、
単元未満株をリアルタイムで取引することができます。
他の証券会社では取引のタイミングが決まっているのが一般的なので、
「かぶミニ」のこの特徴は非常に革新的です。
単元未満株は、初心者にとってリスクを低く抑えられる投資方法として魅力的です。
しかし、投資金額が少ないため、株価が上昇しても得られる利益は限られます。
また、取引の手数料や関連費用を考慮すると、期待する収益より低くなることも。
株価の動きに慣れてきたら、より大きな利益を目指すために、単元株へのシフトを検討すると良いでしょう。
単元未満株を利用することで、少額から株式投資を始めることができますが、気を付けたいのは取引の手数料です。
通常の単元株取引と比較して、単元未満株の売買手数料は割高になることが多いのです。
特に 取引金額が小さい場合、売買代金全体の中で手数料が占める割合が増加し、コストとして感じやすくなります。
したがって、投資を行う際にはこの点を十分に考慮し、取引コストを最小限に抑える方法を模索することが大切です。
証券会社 | サービス名 | 買付手数料 | 売却手数料 |
---|---|---|---|
マネックス証券 | ワン株 | 無料(0円) | 約定代金の0.55% 最低手数料 52円 |
SBI証券 | S株 | 無料(0円) | 約定代金の0.55% 最低手数料 55円 |
楽天証券 | かぶミニ | 無料(0円) | 11円(スプレッド0.22%) |
auカブコム証券 | プチ株 | 約定代金の0.55% 最低手数料 52円 |
約定代金の0.55% 最低手数料 52円 |
岡三オンライン | 単元 未満株 |
2万円まで220円 | 2万円まで220円 |
マネックス証券、SBI証券、楽天証券は、売却手数料はかかりますが、買付手数料が無料なので気軽に購入できます。
[まとめ]
単元未満株をはじめる際は、メリットとデメリットを考慮して取引しましょう!
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