TOP（優待検索） 株主優待とは？優待株購入の注意点と落とし穴 高値買いのリスク

株主優待目当てで高値買いするリスク

2023-06-01

株主優待は魅力的ですが、優待目当てで株を購入する時、注意が必要なことがあります。
それは、「権利確定日直前の株価が高騰している株を買う」 という行為です。

権利確定日直前には株価が高騰することが多く、高値で株を買うリスクがあります。

高値で買ってしまうと、その後の株価下落リスクが高まり、大きな損失を被る可能性 があるのです。

この記事では、なぜ高値での購入がリスクを伴うのか、そしてそのリスクをどのように回避すべきかについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

なぜ株主優待株を高値で買うことは問題なの？

株主優待株に限らず、株の買い時は、株価が安い時です。
逆に、 買いたくないのは、株価が高い時です。

高値買いが起こる理由とそのリスクについて見ていきましょう。

高値買いが起こる理由

特に魅力的な株主優待を提供する企業の株は、権利確定日前に高値に達することがあります。
これは、多くの投資家が優待を受け取るために株を購入しようとするためです。

権利確定日に近づくほど、「優待が欲しい！」という投資家が駆け込みで株を購入します。そのような投資家が多くなると株価は上がってゆきます。

その結果、株価は一時的に過熱して高値となり、このタイミングで購入すると高値買いになります。

高値で買うリスク

高値で株を購入すると、リスクが伴います。

権利確定日を過ぎると、一時的に高まった需要が減少し、株価は下がることが多いです。

それは権利確定後は、「これで優待がもらえるから株を手放そう」という人が増えるためです。

その結果、高値で購入した株が短期間で値下がりする可能性があります。そのため、高値での購入は慎重になるべきです。

株の購入は「低価格で手に入れることが肝心」ですので、株価が上昇している 権利確定日の直前に買うと損 をしてしまいます。

権利確定日直前の購入は、含み損を抱えてしまう上に、優待利回りも低くなるので注意しましょう。

株価が高すぎるときに買わないようにする方法

では、いつ株主優待株を購入すればよいのでしょうか。
買いのタイミングを説明します。

優待株を手に入れるための賢いタイミングとは？

株価は様々な要素によって変動するため、投資初心者かどうかに関わらず、値動き予想することは非常に難しいものです。

しかし、株主優待が関与する場合、権利確定日前後の動きに注目すると値動きを少し予想できるようになります。

すると、適切なタイミングでの購入や売却を計画することが可能となります。

先述の通り、株主優待株は、権利確定日前に株価が上昇して、権利確定後に株価が下落する傾向があります。

この優待株特有の上がって下がってという、パターンで値動きする傾向を利用しましょう。株価が下がっているタイミングが買い時 です。

株主優待株の特徴ある値動きによって、投資初心者も買いのタイミングが掴みやすくなります。

初心者は権利確定日の3ヵ月前を目安に買うのがおすすめ

では、実際にいつ買うのが良いのでしょうか。
目安は 権利確定日の約2～3カ月前 です。

権利確定日の数日前や数週間前は、株価が上昇しているので その前に購入しなければなりません。

株価が下がっているタイミングで、株主優待株を購入することが重要になります。多くの個人投資家が、優待狙いで株を購入する前の 権利確定日の約2～3カ月前がおすすめです。

株価が安い時に購入できると 優待利回りが高くなり、株価下落による含み損のリスクも低くできます。

実際のチャートを見てみよう

吉野家ホールディングス（9861）のチャートを例に、パターンで値動きしているか見てみましょう。

※チャート by SBI証券個別証券ページへ

この値動きのパターンを上手く活用しよう！というわけです。

欲しい株主優待を見つけたら、次の権利確定日から数カ月前の株価が安い時期 を狙いましょう。

この場合は、2月の株主優待を狙うには、3か月前の11月あたりが狙い目です。
8月の優待なら、3か月前の5月あたりが良さそうです。

全ての銘柄が必ず同じ値動きをするわけではありませんが、購入時期の目安があると、投資初心者も挑戦しやすいかと思います。

権利落ち日を過ぎてから買う方法もある

株主優待をもらえるまでの期間は長くなりますが、権利落ち日を過ぎた時期に投資を検討することも一つの方法となります。

なぜなら、権利落ち日以降は、一部の人たちは他の株へ目を向けるため、株価が下落しやすくなる傾向があるからです。

この手法の利点は、株価の下落を待ち、より低い価格で株を購入する可能性がある点にあります。

ただし、欠点もあります。特に、年に一度しか優待を実施しない企業の場合、次回の優待を受け取るまでの期間が長くなります。

また、その間に他の優待銘柄を買いたくなった場合、資金をどう使うかをよく考える必要があります。ただし、十分な資金が利用可能であれば、これは大きな問題とはなりません。

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