長期保有を前提に考える

株主優待を目当てに株を購入することは、投資家にとって一つの楽しみでもあります。

長期保有で優待と配当金の恩恵

しかし、株主優待に焦点を当てる際、短期的な視点だけでなく、長期的な視点も持つことが重要です。

長期保有を前提にした場合、優待と配当金の恩恵を継続的に受けられます

加えて、長期保有すると優待内容が豪華になる銘柄もあります。
これは企業側も自社の株を長く保有してほしいという思いがあるためです。

長期保有の株主を優遇する企業は年々増えており、今後さらに期待できそうです。


一方で、長期保有することは業績の悪化や優待条件の変更など、予測不能なリスクも伴います。

ここでは、長期保有を前提とした株主優待投資の戦略と、そのメリット・デメリット、注意点について解説します。

長期保有を前提とした株主優待投資のメリットとデメリット

株主優待投資の視点から、長期保有のメリットとデメリットについてみていきましょう。

長期保有のメリット

一喜一憂しない

長期保有の大きなメリットは、株価の上下動に一喜一憂せず、企業の成長と共に資産を増やすことができる点です。

株主優待が提供される企業では、優待を継続して受け取ることができることもメリットと言えます。

加えて、長期保有で優待内容が豪華になる銘柄を選べば利回りもアップします。

日々の株価に翻弄されるのは、精神的につらいものです。長期保有は気持ちに余裕も生まれ、おだやかに投資していきたい初心者の方におすすめです。

長期保有のデメリット

業績の下落

長期保有のデメリットとして、会社の業績が悪くなった場合、株価が大きく下落し、投資資金を回収することが困難になるリスクがある点です。

さらに、優待制度が変わる あるいは廃止されてしまうと、その利益も得られなくなります

そのため、定期的に会社の業績をチェックしたり、いくつかの会社の株を持つことでリスクを分散したり、必要に応じて売ったりすることが大切になってきます。


会社の業績が下がっても それが一時的なものであると判断できる場合は、株を持ち続ける選択肢もあります。

長期保有のメリットを最大化するための優待株選び

株主優待を活用し、長期保有のメリットを最大化するための優待株選びについて解説します。

投資初心者の方は、適切な優待株の選び方と投資利回りの最大化に必要な知識を理解しましょう。

優待株選びのポイント:業績と優待

業績の安定性や成長性

株主優待は、企業から投資家への感謝の気持ちを形にしたものです。

ただし、その優待が魅力的であっても、それを続ける力がある企業、つまり、業績が良い企業を選ぶことが重要です。

なぜなら、業績が良ければ投資家に利益を還元しやすく、また優待を続ける可能性も高いからです。


一方、業績が不安定な企業では、株価が下落するリスクもあります。

そこで大切なのが、優待の内容と企業の業績、両方を考慮に入れた銘柄選びです。

また、投資を成功させるためには、企業の成長性や安定性、配当利回りなどを見ることも大切です。

指標を用いて銘柄を選ぶ

特に、企業の基本的な力を理解し、安定して成長しそうな企業の株を長期保有することがおすすめです。

初心者でも企業の分析ができるツールとしておすすめなのが、マネックス証券のスコア分析「IFISスコア」です。

ゆうかぶも株を購入する際、このスコア分析でチェックしていますが、とても便利です。


投資利回りを最大化:優待株と長期保有

投資利回りを最大化

長期保有を通じて投資利回りを最大化するためには、配当利回りが高く、優待も充実した株を選ぶことが重要です。

具体的には、その企業の利益が安定的で、かつ増加傾向にあるか、その業界の成長性が高いかなどを確認することが必要です。

これは上記の「優待株選びのポイント」と同様です。


さらに長期保有で優待内容が豪華になる企業なら、配当利回りと優待利回りを合せた「合計利回り」もアップします。

合計利回りが高いと、元を取りやすくなります。

【ポイント】

  • 「高配当+人気優待」の銘柄は、長期保有を通じて投資利回りを最大化しやすい
  • 優待と配当による利益狙いで長期保有する場合、合計利回りが高く、業績が安定して株価に変動が少ない企業を選ぶ

【合計利回りの計算方法とは?】

参考までに、合計利回りの計算方法をご紹介します。
合計利回りは、 配当金と株主優待の価値(金額)を足し、投資金額で割って計算します。

合計利回り(%) = (株主優待・サービスの換算額 + 配当金) ÷ 投資金額 × 100

例)フジ(8278)
マックスバリュ西日本(株)と経営統合した四国最大のチェーンストア。
100株の保有で6,000円相当の株主さまご優待券をもらえます。

(株主優待6,000円 + 配当金3,000円) ÷ 投資金額183,700円 × 100 = 4.89%

株主優待のない株だと、一般的に配当金が「年2%」あると高配当であると言われています。
ですので、優待株なら高い利回りを目指すことができます。

※一株配当30円(2023年2月時点)、投資金額(2023年8月1日時点)で計算。

長期保有特典を実施している企業の例

長期保有で優待内容がアップする株は、510銘柄あります。(2023.6.20時点)

その中でおすすめの3銘柄を見てみましょう。

ヤーマン(6630)

美顔器や「オンリーミネラル」化粧品などの美容商品を販売するヤーマン。

100株以上1年未満の保有で 直販Webサイトで使える優待割引券5,000円相当 をもらえます。

1年以上の保有で7,000円相当2年以上の保有で10,000円相当 にランクアップします。

さらに、5年以上の保有で13,000円相当 の割引券をもらえます。

ゆうかぶも保有しており、オンラインストアから好きな化粧品を選べて楽しいです。
100株11万円ほどで、優待利回りも4%以上あります。

ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)

書籍、雑貨、CD、食品など様々な商品を取り扱う「遊べる本屋」。
ショッピングモールに出店しているので、一度は見たことがあるのではないでしょうか。

100株以上1年未満の保有で、自社運営店舗で使える 10,000円分のお買物券 をもらえます。

1年以上の保有で11,000円分、2年以上の保有で12,000円分 になります。

100株で10万円ちょっとなので挑戦しやすく、優待利回りが9%以上と高いのも魅力的です。お買物券12,000円分で計算すると、優待利回りは11%以上にもなります。

ビックカメラ(3048)

家電はもちろん、日用品やおもちゃも売っているビックカメラ。

100株以上の保有で、年間3,000円分のお買い物優待券 をもらえます。

1年以上保有すると、1,000円分の優待券が1枚追加 されます。

さらに2年以上保有すると、1,000円分の優待券が2枚追加されて、年間5,000円分の優待券をもらえることになります。

優待券はインターネット通販でも利用できるので、とても便利でおすすめです。

その他のおすすめ長期保有銘柄は、下記のページに掲載しています。
優待選びの参考にしてくださいね。

長期保有する際の注意点

長期保有が優待株投資における重要な戦略である一方、そのリスクも理解する必要があります。リスクと対策について見ていきましょう。

長期保有におけるリスク管理

リスク管理

長期で株を持つ場合、会社の業績が下がったり、株価が下がるリスクがあると解説してきました。そこで大切なのが、リスク管理です。

これに対応するためには、持っている銘柄をいろんな会社に分ける「ポートフォリオの多様化」が有効です。また、適切なタイミングで売ることも大切です。


さらに、全体の資産(現金、株、不動産など)の中で株がどの程度を占めるべきかも考えましょう。全てを株にするのではなく、バランスを保つことが重要です。

長期保有を続けるには、会社の業績や優待内容を定期的にチェックし、必要に応じて売ったり新たに買ったりするなど、市場の変化に柔軟に対応することも大切です。

リスク管理は投資の成功に欠かせない要素です。

【ゆうかぶの場合】

優待株を購入する際は長期保有を前提に購入します。しかし、もし株価が大きく上がって含み益が出たら、その時点で一旦売って利益を確定することもあります。

売るかどうかは、含み益ともらえる優待の価値を比較して決めます。株価が下がったら、その機会を利用して再度買い戻します。

一方、株価が下がって大きく含み損が出てしまったときは、
株を買い増し、平均の買い値を下げる作戦(ナンピン買い)を取ることもあります。
これで、後で株価が回復したときに損失を取り戻せる可能性があります。

株主優待の変更・廃止情報をチェック

情報をこまめにチェック

企業の業績が悪化、あるいは経営方針の変更などによって、株主優待が変更、または廃止される場合があります。

最近では配当金を増やす代わりに、株主優待を廃止する企業も目立ちます。

そういった事態に対応するためには、企業の公表情報をこまめにチェックし、状況に応じた対策が求められます。
株を売るか、そのまま持ち続けるかなど、状況によって対応は変わります。


ゆうかぶでも新着情報に変更や廃止の情報を掲載していますので、チェックしてみてくださいね。


[まとめ]

  • 長期保有の株主優待投資は、短期的な株価の上下動から目をそらし、配当金と優待を重視する投資法
  • 長期保有にはメリットとデメリットがあり、優待株を選ぶ際には企業の業績や成長性も考慮する必要がある
  • 投資利回りを最大化するためには、配当利回りが高く、優待も充実した株を選ぶことが重要
  • 優待制度の変更・廃止は、リスクとなりうるため、情報のアップデートと柔軟な対応が必要
  • 株主優待投資は、業績と優待のバランスを考慮した上で、適切な銘柄選択とリスク管理が重要

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